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2010年03月09日

独りぼっち飯島愛36年の軌跡

独りぼっち 飯島愛36年の軌跡

独りぼっち 飯島愛36年の軌跡
豊田正義/著 (講談社) 2009/6/17

●AVと芸能界でデビューしてから、愛はようやくタカに自ら声をかけ、「知り合い」程度の仲になった。電話番号を交換することもできなかったが、愛にとってはそれが精一杯だったようだ。(P86)

☆ここを読んで、あれっ?と思った。
田山絵理著『飯島愛 孤独死の真相―プラトニック・セックスの果て
(以下『孤独死の真相』)の記述と異なる。
ちなみにタカというのは『プラトニック・セックス』のトシと同一人物である。
そのタカの借金を返すためにAVや芸能界に入ったということだったが、
こちらではデビュー後に知り合っている。
では、AVデビューしたきっかけは?

●理由は二つあった。ニューヨークに留学するという夢を叶えること、
そして、男に貢いだために膨らんだ借金を完済することだった。
これらの問題を解決するには、どうしたって1000万円以上のお金が必要になる。(P62)

☆タカの借金を返す名目ではないけど、結局は男に貢いだ借金返済のため。
ニューヨークへの留学もタカとは無関係だったのか。


●「タカチンにDJをやめてほしいの。二人だけでいられる時間をなるべく作りたいから」
タカは、マハラジャで女性客から絶大な人気を得て、DJとして一回り大きく成長する過程にあった。
だが、それでも愛は譲らなかった。
「あたしが稼ぐから、タカチンは働かなくていいよ。
あたしのギャラは全部、タカチンの口座にいれるからね」(P88)

☆これは本当なのか。飯島愛がタカにDJをやめるように言っている。
ちょっと釈然としない。


●開き直ると簡単だ。どうせやめると思っているから、本音でしゃべる。
(中略)
もし、「芸能界で成功してやろう」なんて気持ちを少しでも持っていたら、
もっと自分を繕ったり、よそゆきの自分で勝負するんだろうけど、元よりそんな気持ちはない。
素人が、素人丸出しのまま、好き勝手に仕事をしていた。
(P100 『プラトニック・セックス』より引用部分)

☆まさに捨て身の心境である。だが、やけくそとは違う。
飾らずに、素の自分を出す。気付いたら成功していたという感じか。

成功したいと綿密に計画を立て、
外堀を埋めている間に時間ばかりが過ぎていったり、
あるいは、失敗を恐れて何もしなかったり・・・。
確かに、成功する前から守りに入っていたら何もできないかも。

でも、周りは「飯島愛でいける。成功させてやろう!」
と詳しく分析して綿密な戦略も立てているだろう。
そこから本人が気付いたら成功していたという状況が生まれる。

周りにそう思わせたことこそ、飯島愛の魅力であり
捨て身で飛び込んだ結果かもしれない。


●本やノートを大量に購入して、いつでもカバンの中に入れて持ち歩いた。
ノートには本や新聞で覚えたことをビッチリ書き記した。紳助との約束を守ったのだ。
「こんなに勉強したの、生まれて初めて」
愛は周囲に、嬉しそうに言った。充実感に溢れている様子だった。(P102)

☆『紳助のサルでもわかるニュース』という番組の出演が決まった時、
司会の紳助からこう言われたそうだ。
「タレントとして長くやっていこう。だから、イメージチェンジしよう。勉強しよう」

思わず、「あー、言いそう!」と思ってしまった。
いつもながら人を動かす力がある。


●辛い思いをしたとき、家に帰ってすぐに開いた『プラトニック・セックス』。
何度も読み返してボロボロになった単行本。
憧れの人が、自分にとってのバイブルを書いた息づかいが、
こんなにリアルに伝わってくるなんて・・・・・・。(P136)

☆飯島愛に憧れてAV女優になったという渋谷梨果さん。
彼女が「お別れの会」に参列した時に、
飯島愛がノートに走り書きしていた『プラトニック・セックス』の草稿を見つけたときの話である。
同じ辛さを味わった者がそれをどう乗り越えていったか。
その手がかりになっていたバイブル。
バイブルの原本に出会えたという感激と、本人がこの世にいないという無念さなど
色々複雑な思いがかけめぐる。
自分にとってのバイブルは何か。


●親友の静香はタカを見つけ出し、通帳類を取り戻して愛に渡した。
独り部屋で憔悴しきっている愛に、寄り添う静香。
その二人の前に、再びタカが姿を現し、泣き叫んだ。
「ヨリを戻したいんだ。愛チンが許してくれないなら、俺は自殺する」
だが、愛がタカを受け入れることはなかった。
この頃、22歳だった愛は、雑誌のインタビューで、好きな男のタイプが変わったと話している。(P140)

☆この部分は『孤独死の真相』と記述が大きく異なっている。

 最愛の人の借金を返すためにAV女優になり、タレントとしてTV出演。
 売れっ子になり仕事が忙しくなり、彼氏(タカ)が失踪。

 2000年、その悲しみを紛らわす為に本(『プラトニック・セックス』)を書く。
 その本を見た彼が連絡してくる。

 2005年、その彼氏が薬物中毒死。
 芸能界でお金を稼ぐ意味が無くなり、
 芸能界の引退を考え始める。


これは『孤独死の真相』を簡単にまとめたものだが、
愛するタカの為に一途に生きたという印象だ。
しかし、本書ではタカはそれほど重要人物ではない。
飯島愛が一途に愛した男はタカではなく、
バラエティ番組での”毒舌トーク”で有名な
白いバスローブの男性芸能人らしい。

ちなみに、静香は『プラトニック・セックス』に出てきた倉地明美である。
本書著者である豊田氏は静香本人から直接取材しているので
説得力があるが、はたしてどちらが本当なのだろか。

テーマは違うけど、どちらも飯島愛の生き方について記述しているので
ついつい比較してしまう。


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飯島愛 孤独死の真相
posted by macky at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書メモ | edit
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