2009年02月18日

海馬 その1



海馬―脳は疲れない
池谷 裕二 (著), 糸井 重里 (著)
新潮社 (2005/7/1)

糸井氏と池谷氏の対談集です。
目からウロコの情報が満載でした。

・「年をとったから物忘れをする」とよく言われるが、
科学的には間違いである。

実際は、子供の頃に比べて大人はたくさんの知識を頭の中に詰めているから、
そのたくさんの中から知識を選び出すのに時間がかかる。


・大人は手を動かして覚えると飛躍的に記憶力がアップする。
大脳全体と手の神経細胞とは非常にリンクしている。(ホムンクルスの人形)


・「好き嫌い」を扱うのは扁桃体で、
「この情報は要るのか要らないのか」を判断するところは海馬である。
海馬と扁桃体は隣り合っていてかなりの情報交換をしている。
→好きなことならよく覚えている。


・「脳の働きがいい状態」というのは、一見全く関係の無さそうな情報を
タイミングよく結び付けられること。したがって、たとえ話が上手になる。

・「脳の働きが悪い状態」というのは、例えば脳への入力がない人。
難しいことを言われて「頭が真っ白」という状態はまさにこれである。
「真っ白になった」と認識してしまうとそこで交流がとだえる。
逆に「自分は真っ白になっていない」と思い込むと、「何とかしよう」と思える。


・脳の能力は全体の2%しか使ってない。
つまりストッパーがある。
もとの力を増やすのは大変だけど、ストッパーは意識で外せる。
みんなの手前「できる」と言ってみせて飛び込んでストッパーを外すなど(見栄)
→「大舞台を踏むと強くなる」


・脳はもともと刺激を欲している。
白い壁で何も刺激の無い部屋に二、三日ほど閉じ込められると、
自分で刺激を作り出してしまう。
つまり、幻覚や幻聴が出てくる。(脳に快楽を与える)
新しい刺激が無いところでは、人間は生きくことが難しい。


■関連記事
海馬 その1
海馬 その2 【脳のネットワーク】
海馬 その3 【脳の役割】
海馬 その4 【側坐核】

海馬―脳は疲れない (新潮文庫)
タグ:海馬
posted by macky at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書メモ
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